検査の流れ

※検査後の注意
検査が終了しても、のどのしびれはすぐにとれません。
約1時間は飲んだり食べたりしないようにしてください。

大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査は、下剤の服用による前処置や、お尻から内視鏡を挿入することに、 抵抗を感じる方もおりますが、早期の大腸がんを発見・治療するのに、とても有効な手段です。

健康診断結果で便潜血が陽性の方や、貧血などの症状、腫瘍マーカーの数値が高い方は、大腸がんの可能性があります。

大腸カメラは、肛門から挿入して大腸内の様子を観察する内視鏡です。大腸カメラによる検査を行う場合は、前の晩から下剤を飲んでいただき、腸内をきれいにしてから検査を行います。
検査をしてみるとポリープを発見するケースがたくさんあります。ポリープには、がん化するものと、がん化しない良性のポリープがあります。もちろん大腸がんのポリープを発見することもあります。がん化する可能性のあるポリープであれば、検査中すぐに、その場で切除できます。

ピロリ菌検査

一般的に内視鏡検査では、胃炎や潰瘍などの病気があるかどうかを直接観察して調べます。

それと同時に、胃粘膜を少し採取し、それを使って検査するのがピロリ菌の検査方法です。また、診断方法にはいくつかの方法があります。

  • 培養法

    胃の粘膜を採取してすりつぶし、ピロリ菌の発育環境下で5〜7日培養して判定します。

  • 迅速ウレアーゼ試験

    ピロリ菌が持っているウレアーゼという、尿素を分解する酵素の活性を利用して調べる方法です。採取した粘膜を特殊な反応液に添加し、反応液の色の変化でピロリ菌の有無を判定します。

  • 組織鏡検法

    胃の粘膜の組織標本に特殊な染色をしてピロリ菌を顕微鏡で探す組織診断方法です。

胃腸炎検査

胃腸炎には、急性胃炎と慢性胃炎があります。
どちらも胃粘膜の炎症ですが、病態は大きく異なり、急性胃炎は、急に胃のはれ、ただれ、出血などが起きるもので、みぞおち部分の痛み、膨満感、吐き気、嘔吐などの症状があり、時に便通異常や下血を伴うことがあります。

主な原因は、ウィルスや細菌などの感染やストレス、アルコールの過飲など、はっきりしています。

慢性胃炎では、胃もたれや、不快感、食欲不振、胸やけ、膨満感、げっぷなどの症状が現れます。慢性胃炎の原因は、ピロリ菌が深く関わっていると言われています。検査には、胃の粘膜の状態を確認するために、内視鏡検査を用いるため、従来の検診で行われているバリウム検査よりも検査精度が高いです。
急性胃炎の場合は、症状により診断が予測でき、胃がん・胃潰瘍・十二指腸潰瘍などを併発していないことを確認するために、内視鏡検査を行います。胃の粘膜が部分的に発赤していたり、えぐれていたり、出血していたりしていないかを確認します。慢性胃炎の場合も、内視鏡検査で肉眼的に診断し、以下の4タイプに分類されます。

  • 表層性胃炎

    胃の粘膜表面に軽い炎症がある状態

  • びらん性胃炎

    炎症で胃粘膜表面が、わずかにえぐれた状態

  • 萎縮性胃炎

    炎症で粘膜の萎縮を生じた状態。

  • 肥厚性胃炎

    炎症で胃の粘膜が厚くなった状態

pagetop